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ボリエモン、斜に構えすぎてベジタリアンに 関係者は困惑

 実業家でタレント、ユーチューバーなどマルチな活躍を見せるボリエモンこと暴利江貴文(ぼりえたかふみ)氏が、ベジタリアンになったらしいことが関係者の話で分かった。いったいどういうことなのか。暴利江氏に近いAさんに話を聞いた。

 事の発端は、暴利江氏が夕食に食べたサラダの写真をインスタグラムにアップした事だった。「野菜ちゃんと食べてるんですね。エライエライ」といったコメントに対して暴利江氏はなぜか激昂、「はぁ?野菜は美味いから食うんだよ!健康のためとか馬鹿じゃねーの、さっさと死ねよ!」とぶち切れて世間をざわつかせたのだ。

 「その時はまたいつもの煽り商法だろうと気にしませんでした。でもだんだん様子がおかしくなってきて…」とAさんは語る。「ふとした時に『我慢して食ってる訳じゃねーっつーの…ふざけんなよマジで…』などとブツブツつぶやくようになったんです。目つきもおかしかったですね」

 「先日しばらくぶりに会ったら『なに、お前まだ肉とか食ってんの?馬鹿丸出しだな』とか言うんですよ。話を聞くとどうやらあの一件以来野菜しか食べてないらしくて。とにかく望まない事を我慢してやってる自分、と言うのが許せないんでしょうね。意思の強い人だから、自分は野菜が大好きだと強く思い続けた結果、とうとうベジタリアンになってしまったようです」

 「それだけならまだ良いんですけどね。ちょっと嫌な予感がするんです」とAさんは心配そうに話す。「先日、暴利江さんがテレビのバラエティー番組に出演したんですね。そこでカエルとかイモムシとか、いわゆるゲテモノを食わされたんですよ。それで、よせばいいのにその時の様子をインスタに上げちゃったんです。案の定、『仕事とは言えゲテモノ食べてエライエライ』といったコメントが寄せられました。そしたら『我慢して食う訳ねーだろ!美味いから食ってんだよ!頼むから馬鹿はこの世から消えろ、シネシネシネ!』とまたもや激昂ですよ。このパターン、ちょっとヤバくないですか?前は野菜だったからまだ良かったですよ。今度のはちょっと…さすがにキモいです」

 自分の望み通りの人生を生きるボリエモン。最近は「カエルおいしい、イモムシおいしい…」と呪文のように繰り返しているという。凡人には計り知れないその強い意思こそ、成功者の持つ資質なのかもしれない。

この記事はフィクションです。実在する人物・団体・事象などとの関係は一切ありません。

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